nobody knows diary

読んだ論文をまとめています。自分用の備忘録が目的ですが、全体公開することで少し緊張感を持って勉強していけるかなと思いまして…。もし間違っているところなどありましたら、ご指摘ください。

精神障害者保健福祉手帳診断書について

橋本圭司:精神障害者保健福祉手帳診断書(高次脳機能障害).総合リハ;193~197,2012.

 

日本では失語症以外の高次脳機能障害は、「器質性精神障害」という診断名のなかにふくまれる(ちなみに失語症の場合、身体障害の3級、4級の認定が可能)。

 

器質性精神障害とは、脳そのものの病変、または脳以外の身体疾患のために脳が二次的にダメージを受けて、何らかの精神障害を起こすことを指す。障害者福祉において高次脳機能を認定する際には、医師による精神障碍者保健福祉手帳の診断書が必要になる。精神障害者保健福祉手帳の診断書は、ICD-10を用いて診断され、①「器質性健忘症候群、アルコールその他の精神作用物質によらないもの(F04)」、②「脳の損傷および機能不全ならびに身体疾患によるその他の精神障害(F06)」、③「脳の疾患、損傷および機能不全による人格および行動の障害(F07)」からあてはまるものを書く。

 

ここでは、この診断書の書き方のポイントが解説されている。

 

診断書の記入に当たっては、患者がどのような高次脳機能障害に該当するのかを簡潔に書き(「注意力の低下」「記憶障害」「脱抑制(場にそぐわない発言)」「脱抑制」など)、その上で患者に特有の症状を具体的に表現する必要がある。

 

また参考所見として、神経心理学的検査の結果を簡潔にしめし、最終的に患者が日常生活や社会生活にどの程度の困難を有しているのかを記載するとよい。